ポンペイはイタリアナポリ近郊にある、約2,000年前にヴェスヴィオ火山噴火によって消えた古代都市です。18世紀に発掘されてから現在までに発見された、数多くの貴重な遺跡を見ることができます。私たちはナポリに滞在し、日帰りでポンペイ遺跡を見に行ってきました。ナポリからの行き方や見どころを紹介します。ハネムーンでポンペイを検討されている方はこのルートがおすすめです。

火山噴火で消えた都市ポンペイのイマ

ポンペイについて

ナポリ近郊にあって、当時20,000人もの人たちが生活していた古代都市の遺跡です。紀元79年8月24日にヴェスビオ火山噴火によって発生した火砕流によって一瞬で地中に埋まり、18世紀に発掘されるまで火山灰に埋もれていたのです。大小の石畳が敷かれた道はまるで京都のように碁盤目で水道網も発達し、公共水場が設置され誰でも水を利用できたといわれています。

昔のヨーロッパというと中世のイメージが思い浮かびますが、古代のローマ人はむしろ現代に近い清潔感を持っていたそうで、浴場が大人気だったとか。ポンペイは外来の神話から取り入れた神々を信仰する多神教で、ギリシア・エジプトの神々（アポロ、イシスなど）を祀った神殿が見どころです。発掘以降は外気に晒されて崩壊が進んでいるため、修復作業が常に行われています。私たちが行ったときも修復を行う作業員が作業を行っていました。

壷が多数出土したことからワインの産地であったと言われ、港があり商業都市として栄えていた名残が、古代と変わらぬ姿で遺跡のあちらこちらに見られるのが魅力です。現在ユネスコの世界遺産に登録されています。

ナポリからポンペイまでの行き方

ナポリからポンペイまでは鉄道を使い乗り換えなし各駅電車、1本で行くことができます。ナポリ中央駅に隣接しているガリバルディ駅（Garibaldi）より乗車します。中央駅の近くから地下に降りて駅に向かいます。私たちは手前の違うホーム行きの改札に入場してしまいました。ポンペイまで行く電車のホームは分かりづらく、奥の方に位置していたため可能であれば駅員にポンペイに行きたいと伝え、乗り場の確認をするようにしてください。

ポンペイ遺跡には最寄駅がいくつかあるようですが、私たちはポンペイ スカーヴィ駅（Pompei Scavi）を使いました。

実際に見学したルート

ポンペイスカーヴィ駅を降り、飲食店が並んでいる道を進むと白い建物のエントランス（PORTA MARINA）が見えてきます。ここからポンペイ遺跡に入場することができます。

オーディオガイドを利用する場合は場所場所でどれを聴けば良いかがわかるので、順路に沿って進んでいきましょう。マップも入り口で無料でもらえるのでオーディオガイドを利用しない方も現在地を把握することが可能です。

この遺跡を巡ることで、当時の人々の生活や暮らし、文化を知ることができます。すこしでも当時を回想しながら巡りたいと思い、私たちは行く前に映画「ポンペイ」を見ました。事前の映画と、当日の現地の空気や生活をしていた遺跡に触れ、歴史に触れることができました。本やネット上で調べるだけでなく現地を訪れ、実際に自分の目で見ることの重要さを学びました。

入場チケット

ポンペイ遺跡入場チケットはこちらで購入しました。2023年9月時点公式サイトはなくオフィシャルで購入できるところはこちらのようです。

入場時はチケットをPDFなどで提示すれば大丈夫です。

食事の手配

ポンペイ スカーヴィ駅を出るとすぐに飲食を提供している屋台のようなお店がいくつかあります。私たちはそこで食事をとって遺跡に向かいました。ポンペイ遺跡の中には売店はありますが、入場客で混み合っているのと、中は広大で一度入ると再入場ができないようなので食事などを済ませてから行くとよいかと思います。

オーディオガイドのレンタル

オーディオガイドを別途有料でレンタルすることができます。ポンペイスカーヴィ駅を降りてすぐに観光案内所があり、そこでもレンタルができるようですが私たちが行った時にはすでに在庫がない状態で借りることができませんでした。オーディオガイドを諦めていたところ入場（PORTA MARINA）してすぐにオーディオガイドを借りることができる窓口があり、そこでレンタルすることができました。

オーディオガイド自体なくても遺跡を巡ることはできますが、やはりガイドがある方が要所の歴史や人々の暮らしに思いを馳せながら巡ることができるので充実度が違うと思います。オーディオガイドの使用をおすすめします。

移動と見学にかかった費用

鉄道は当日クレジットカードによる入退場で支払いをしました。（請求を後日確認したところ往復でまとめられていました。）