ハネムーンの途中、アテネ滞在後、個人手配で4泊5日ポルトガルリスボンに滞在しました。この記事では4日目、街全体が世界遺産で、かつてポルトガル王家の避暑地であったシントラを散策した詳細を写真と共にご紹介したいと思います。
行き方などの詳細、4日目以外のリスボン散策の様子などはモデルコースの記事、3日目リスボアカードを使用したリスボン散策の記事がありますので興味がある方はぜひご覧ください。
「街全体が世界遺産」シントラ
シントラはポルトガルのリスボンから北西に位置する町でその美しい風景と歴史的建造物で有名です。山と森に囲まれ、涼しい気候が特徴のこの地域は19世紀のロマンティシズムの影響を受けた建築物で知られています。
シントラの最も有名な観光スポットには、カラフルなペーナ宮殿、歴史あるムーアの城跡、レガレイラ宮殿などがあります。これらの建物はそれぞれ異なる時代とスタイルを反映しており訪れる人々に異国情緒あふれる景色を提供します。
シントラはユネスコの世界遺産にも登録されており、自然と文化の両方を楽しむことができる魅力的な観光地です。森林に囲まれた山々、美しい庭園、歴史的な建造物が一体となって訪れる人々を魅了します。
シントラ観光について
シントラの見所といえば
- ムーアの城跡(ムーア人によって建設された城壁)
- ペーナ宮殿(ドイツのノイシュバンシュタイン城のモデル)
- レガレイラ宮殿(ジブリに登場しそうな幻想的な世界)
ヨーロッパで随一の人気の観光地なので、観光シーズンには長蛇の列ができます。
時期によっては1日で全てを観光することができない可能性があるのでこちらの記事でご紹介する方法をご活用ください。
4日目の流れ ホテル 8:00発 鉄道移動(リスボン→シントラ) 8:30-9:05 ムーアの城跡 10:15-12:00 レガレイラ宮殿 14:30-15:10 ペーナ宮殿 16:00-18:15 ホテルへ到着 20:45
リスボンからシントラまでの行き方
リスボンからシントラへはCP(Comboios de Portugal ポルトガル鉄道)鉄道で行くことができます。ロシオ駅またはオリエンテ駅からシントラ行きの列車が出ていますが、私たちは街の中心部にあるロシオ駅から行きました。
ロシオ駅からシントラまでの直通列車は30分間隔で出ており所要時間は約40分です。シントラは1年中観光客で賑わい混雑します。人気の観光地は、日中は数時間待ちとなることもありますので日帰りで観光する場合8時台の列車に乗ることをオススメします。
最新の時刻表:CPの公式サイト(COMBOIOS DE PORTUGAL)
移動にはリスボアカードを使用
私たちは24時間利用できるリスボアカードを購入しました。
リスボアカードはシントラまで電車移動でも利用可能です。この記事では
・リスボアカードを使ったお得な移動方法 ・シントラ内の移動+シントラからリスボンに戻るお得な移動方法
をお伝えします。
リスボアカードを使ったお得な移動方法
24時間有効なリスボアカードは日をまたいで利用可能です。
リスボン市内で使用した翌日の朝のシントラまでの移動に使うことができます。例えば前日の9:30からリスボアカードを利用した場合、翌日の8時台の電車に乗ればリスボアカードを使用してから24時間以内にシントラに到着します。リスボアカードを最も有効に活用できる方法ですので前日のリスボン観光を9:30以降に開始予定でシントラに9時台に到着したい方はこの方法をご活用ください。※2024年2月時点
(リスボン→シントラの電車については最新の時刻表をご確認の上計画を立ててください)
シントラ内の移動+シントラからリスボンに戻るお得な移動方法
リスボアカードはシントラ移動に必要な434もしくは435のバスには利用できません。
シントラに到着したら【train bus ticket14€】を購入してください。
【train bus ticket14€】はシントラのバス(434.435のバスのみ)の乗り放題とリスボンまでの電車で利用できます。 バスの運賃は1回3.9€かかりますので3回以上バスに乗る場合こちらのチケットを購入されることをオススメします。
シントラ観光の効率的なルート
434.435以外にも観光バスや様々なバスが来ます。乗る際はバスに表示されている電光掲示をご確認ください。バスの番号によって行き先やルートが変わりますので時刻表と上記地図を合わせてご覧いただき移動してください。
おすすめはムーアの城跡→ペーナ宮殿→レガレイラ宮殿
オススメのルートは
1.ムーアの城跡 午前中(9:30-11:30)
2.ペーナ宮殿 正午(12:00-14:00)
3.レガレイラ宮殿 閉館時間まで並ぶ覚悟を
となります。
ムーアの城跡、ペーナ宮殿はオンラインで予約すべし!!
ムーアの城跡、ペーナ宮殿はオンライン予約が可能です。(レガレイラ宮殿もオンライン予約できますが別サイトとなります)
また、ペーナ宮殿は時間指定の予約が必要です。
しかしオンライン予約ではリスボアカードの割引を適用することはできません。(2024年2月時点)
割引適用を受けるには現地の有人カウンターでリスボアカードの提示をする必要があります。夏の観光シーズンのシントラは特に混雑していてチケット購入や入場するまでに大行列で時間がかかってしまう可能性が高い為、この時期にシントラ旅行を計画されている方は、割引適用を諦めオンラインで少なくとも時間指定のあるペーナ宮殿のチケットだけは購入することをオススメします。
私たちは現地でムーアの城跡、ペーナ宮殿のチケットを購入しましたが、朝10時の時点でペーナ宮殿の最短の予約時間が16時でした。ペーナ宮殿を正午に予約できない場合はレガレイラ宮殿の見学は諦めなければならなくなります。(諦めた理由の詳細は下記に記載します。)
日帰りの場合、バスの移動時間も考慮すると待ち時間が致命的となりますのでオンラインでチケットを手配することが望ましいと思います。
【参考】リスボアカードを使用して割引適用した場合
リスボアカードを使用して割引適用した場合 ムーアの城跡 €2 OFF ペーナ宮殿 €3 OFF レガレイラ宮殿 20% OFF
ムーアの城跡
ムーアの城跡(Castelo dos Mouros)は8世紀にムーア人によって建設されました。この城はシントラの山々の頂に位置しておりその壮大な城壁と塔は今も残っています。
城跡からはシントラの町や周辺の美しい景色を一望でき、特にペーナ宮殿や大西洋が見える絶景が楽しめます。この城は、ポルトガルのキリスト教徒によるレコンキスタ期に重要な役割を果たし、その後何度かの修復を経て現在の姿になりました。
自然に囲まれたこの歴史的な遺跡は、シントラを訪れる観光客にとって必見のスポットであり、ポルトガルの歴史や文化を深く感じることができる場所です。
ムーアの城跡観光のまとめ
午前中は比較的観光客が少ないのでとても綺麗にムーアの城跡を撮影することができます。
11時を過ぎるとムーアの城跡にも人が増えてきましたので朝早い時間にムーアの城跡を訪れることをオススメします。
434のバスの最初の停留所がムーアの城跡です。
私たちはこの停留所で降車しリスボアカードの割引適用を受けるため有人チケットカウンターでチケットを購入しようと計画していました。しかし、朝早かったためか理由は分かりませんが有人のチケットカウンターが営業していませんでした。無人の券売機でムーアの城跡とペーナ宮殿のチケット購入することとなりリスボアカードの割引適用は受けられませんでした。このように朝早いと有人のチケットカウンターが営業していないこともありますので少なくとも時間指定のあるペーナ宮殿だけはオンラインで事前にチケットを購入されることをオススメします。
レガレイラ宮殿
レガレイラ宮殿は、19世紀に建設され、ゴシック、ルネサンス、モーリッシュの様式が融合しており、非常に個性的な外観を持っています。
宮殿は、その地下の洞窟や井戸、迷宮のような庭園で特に有名です。これらは神秘的な雰囲気を醸し出し、多くの訪問者を魅了しています。レガレイラ宮殿の設計には、錬金術や神秘主義の影響が見られ、この地域の文化や歴史に対する深い興味を反映しています。
この宮殿とその庭園は、シントラの壮大な自然の中に溶け込んでおり、訪れる人々に独特の体験を提供します。レガレイラ宮殿はシントラの中でも特に魅力的な観光地の一つです。
レガレイラ宮殿観光のまとめ
私たちはムーアの城跡の無人チケットカウンターで16時見学開始のペーナ城を予約しました。16時までの間の時間でレガレイラ宮殿を見学することとしましたがレガレイラ宮殿で痛い目に遭います…
レガレイラ宮殿はリスボンやシントラ等どこの観光地よりも混雑をしていました。チケットを購入する待ち時間で30分以上、レガレイラ宮殿のハイライトである「飛び石渡り」、「螺旋階段」の入場口まで3時間以上の大行列ができていました。レガレイラ宮殿の入場券を購入して「螺旋階段」の入場口の列に途中まで並びましたが、ペーナ宮殿の予約時間が迫ってきたのでペーナ宮殿を優先し泣く泣く諦めてペーナ宮殿に移動しました。これからレガレイラ宮殿を訪れる予定を立てている方はレガレイラ宮殿では炎天下の中、大行列に並ぶことを覚悟してください。最終入場17:30ですが閉館は18:30(5-9月は19:00)までなので最後にレガレイラ宮殿を巡ることでまわりきることができるかもしれません。
シントラで一番見たい場所だったのに残念だわ..
次回は余裕を持った計画を立てて絶対またリベンジしよう!
日帰りで同じルートを検討している方はぜひ参考にしてみてね!
ペーナ宮殿
ペーナ宮殿はポルトガルのシントラにあるカラフルで独特な外観の宮殿です。19世紀中頃に建設され、ポルトガルのロマンティック建築の傑作とされています。宮殿はゴシック、ルネサンス、マヌエル様式などさまざまな建築様式が混在しています。
フェルディナント2世の命により、ドイツから優秀な建築家が集められ建てられました。フェルディナント2世はドイツのノイシュヴァンシュタイン城を建てたルードヴィッヒ2世のいとこ。ペーナ宮殿の完成は1885年、イノバンシュタイン城は1886年に完成したことから、ノイシュヴァンシュタイン城はこのペーナ宮殿から数多くインスピレーションを受けたのではないかと言われています。
宮殿はシントラの山の頂上に位置しており周囲の自然景観と調和しています。カラフルな壁と豊かな装飾が特徴的で、内部には当時の家具や芸術作品が展示されています。
ペーナ宮殿はシントラの風景を象徴する建物として多くの観光客に愛されています。その鮮やかな色彩と幻想的なデザインはシントラ訪問のハイライトの一つです。
ペーナ宮殿観光のまとめ
上記でもお伝えしましたが、ペーナ宮殿は時間指定の予約が必要になります。(英語のガイド案内)
リスボアカードの割引適用は受けられませんが事前にオンライン予約することをオススメします。
英語のガイド案内で一斉の観光となりますので予約時間に遅れた場合は入れない可能性がありますのでご注意ください。
シントラ観光まとめ
私たちはムーアの城跡→レガレイラ宮殿→ペーナ宮殿の順番で巡りました。ハネムーンでポルトガルを検討されている方にはシントラへの立ち寄りは本気でオススメです。
シントラ観光ではレガレイラ宮殿を見学できないなど悔しい思いをしましたのでそんな思いをしないためにも以下のことをシントラ観光では覚えておいてください。
1.リスボアカードを無駄なく有効活用する 2.シントラ到着後、train bus ticket14€を購入する 3.ペーナ宮殿は事前にオンライン予約をする
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