ハネムーンの途中、ドイツ国内を電車で移動しながら滞在しました。その途中個人手配で3泊4日ミュンヘンに滞在しました。この記事ではミュンヘン滞在3日目、おとぎの国と言われているローテンベルクを散策した詳細を写真と共にご紹介したいと思います。
3日目以外のミュンヘン散策の様子などはモデルコースの記事、2日目ノイシュバンシュタイン城散策の記事がありますので興味がある方はぜひご覧ください。
またミュンヘン滞在前は世界遺産地域であるオーバーヴェセルの中世時代の城に滞在していました。こちらも興味のある方はぜひご覧になってみてください。
おとぎの国ローテンベルク
ローテンベルクについて
ローテンベルクは、ドイツのバイエルン州北部に位置する美しい中世の街です。市内には中世の面影が色濃く残る家屋や教会が立ち並び、旧市街全体が世界遺産に登録されています。
主な観光名所としては、オーバー門、ラインツォルルン門といった城門楼や、St.ヤコブ教会、旧市庁舎などの古い建造物が挙げられます。川沿いを散策しながら中世の町並みを眺めるのも魅力的です。
また、ローテンベルクはクリスマス市でも有名で、12月には路地裏に沿ってキャンドルに照らされた露店が立ち並び、独特の雰囲気を醸し出します。中世の情緒あふれる街並みは世界中から多くの観光客を魅了しています。
ローテンベルクの見どころ
ローテンベルク周辺の見所といえば
- プレーンライン
- 聖ヤコブ教会
- マルクト広場
- 市庁舎の塔
- マイスタートルンク
- ゲオルク噴水
- ケーテ・ウォルファルト本店
- 中世犯罪博物館
- 城壁
ローテンベルクには日本人観光客が多く訪れています。その理由として
- 中世の街並みが非常に美しく、写真映えするため人気が高い
- 映画やアニメのロケ地になったことで知名度が上がった
- メルヘンの世界のような町並みが、日本人の理想的な「ヨーロッパ」のイメージに合致する
- インスタ映えするフォトスポットが多数あり、SNSでの発信力が高まった
- 欧州旅行の人気コースに組み込まれやすい立地にある
があげられます。
実際、ローテンベルクの観光地では日本語の案内看板や説明書が用意されていたり、日本語を話すガイドも比較的多く、日本人に対する受け入れ体制が整っています。
特に夏休み期間や年末年始には、日本人観光客でごった返す光景が見られます。ドイツの中世都市の中でも、ローテンベルクは日本人に最も人気が高い観光地の1つです。
3日目の流れ
ホテル 12:05発
鉄道移動(ミュンヘン中央駅→ローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅) 12:25-15:45
徒歩移動(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅→ローテンベルク)15:50-16:00
ローテンベルク内散策 16:00-17:40
徒歩移動(ローテンベルク→ローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅)17:50-18:00
鉄道移動(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅→ミュンヘン中央駅)18:02-21:45
ホテル帰宅 22:15
ミュンヘンからローテンベルクまでの行き方
ミュンヘンからローテンベルクはBRB(Bayerische Regiobahn GmbH バイエルン地方鉄道)鉄道で行くことができます。私たちはミュンヘンに滞在していたのでミュンヘン中央駅から最寄りのローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅まで鉄道で行きました。
ミュンヘン中央駅からローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅までの列車の所要時間は約3時間です。ローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅から徒歩で約10分ほど移動してローテンベルクに到着します。
最新の時刻表:BRBの公式サイト(Bayerische Regiobahn GmbH)
香料や防腐剤、人工着色料などを不使用のチーズ
最寄り駅のローテンブルク・オプ・デア・タウバー中央駅到着
ローテンベルクまでは徒歩で約10分ほどで到着します。
移動にはバイエルンチケットを使用
バイエルンチケット(Bayern-Ticket)とは、ドイツのバイエルン地方の交通機関が乗り放題になるチケットです。利用できる交通機関は、ドイツDB運営の列車(特急列車を除く)・バス・トラム・地下鉄です。私たちは前日に訪れたのノイシュバンシュタイン城と今回のローテンベルク観光の移動でこのバイエルンチケットを活用しました。バイエルンチケットの購入はDB(ドイツ鉄道)公式サイトより予約することが可能です。
チケットの買い方や料金表など詳しくはバイエルンチケットの記事がありますので興味がある方はこちらを参照してください。
見学ルート
プレーンライン
ローテンベルクの代表的な観光スポットで有名な写真スポットです。城壁に沿って流れる小さな川で、中世の面影が色濃く残る家々が両岸に立ち並んでいます。細い路地を抜けると川沿いの散歩道があり、石畳の橋が渡されています。川面に映る中世の家並みと、のんびりと流れる川の雰囲気が非常に情緒的です。
プレーンラインは中世の面影を残す町並みと一体となった景観美が魅力で、多くの観光客が散策を楽しんでいます。夕暮れ時になると、灯りがともされた家々が川面に映り込み、より一層ロマンチックな雰囲気に包まれます。
ローテンベルク観光の際には、ぜひプレーンラインを歩いて中世の風情を体感することをおすすめします。川沿いに立ち並ぶ家々の佇まいは、まるで中世の世界に連れて行かれたかのような体験ができます。
聖ヤコブ教会
ローテンベルクの聖ヤコブ教会は、町の中心部にあるゴシック様式の大聖堂です。
この教会は1471年から1505年にかけて建設され、外観は茶色の砂岩でできた典型的なゴシック建築です。尖塔が2つ並び、華麗な彫刻や装飾が施されています。
内部は3つの広い礼拝堂があり、天井の高い開放的な空間が広がっています。多数の柱が並び、色とりどりのステンドグラスが美しい光を教会内に取り込んでいます。
特に見どころは、新しい聖櫃と呼ばれる木彫の祭壇です。1496年から1499年にかけて彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダーが制作し、聖書の物語がリアルに彫り出されています。まるで3次元のマンガを見ているかのような印象的な作品です。
聖ヤコブ教会はその雄大な外観と、内部の芸術性の高さから、ローテンベルクを代表する観光名所の一つとなっています。中世の精神文化を体現した建造物として、多くの人々を魅了し続けています。
マルクト広場
ローテンベルクのマルクト広場は、中世の面影が色濃く残る中心市街地にあり、町の象徴的な存在です。
この広場は長方形をしており、周りを重厚な半木造の家屋が取り囲んでいます。これらの家々は15世紀から17世紀にかけて建てられたもので、粘土漆喰の外壁や木製の日除け、鉛がはめ込まれた窓枠など、典型的な中世の建築様式が随所に見られます。
広場の中央には、美しい噴水と市役所が建っています。市役所の建物は1572年に建てられた立派な半木造建築で、マルクト広場の由緒ある風景を語っています。
マルクト広場では、週に2回の市場が開かれ、新鮮な食材や手工芸品が売られています。レストランやカフェもあり、テラス席で中世の雰囲気に浸ることができます。
観光客はこの広場を中心に町を散策し、カメラに収めようと全方位から写真を撮影しています。マルクト広場を訪れれば、中世ヨーロッパの風情に触れられるでしょう。
市庁舎の塔
マルクト広場に位置する市庁舎の目印となる特徴的な建造物です。この塔は1574年に建設され、高さは61.35メートルと町家に囲まれた中世の街並みからはるかに高く聳えています。塔の形状は非常にすらりとしたゴシック様式で、先端にはカラフルな屋根が乗っています。
塔の外側には石造りの階段が設けられており、登ることができます。頂上まで上れば、ローテンベルクの中世の町並みを一望できる絶景が広がります。曲がりくねった路地裏の家並みや城壁、そしてタウバー川の流れなどが一望でき、まるで中世に遡ったかのような錯覚を覚えます。
また、市庁舎の塔には立体的な天球儀時計が取り付けられていて、正時には小人形が動いて時を知らせる演出があります。この伝統的な演出も見どころの一つとなっています。
ローテンベルクの街を象徴する存在である市庁舎の塔は、眺望と演出の両面で人気の観光スポットになっています。
マイスタートルンク
市庁舎の右側にあるのが市参事会酒宴館で、この壁には仕掛け時計「マイスタートルンク」が設置されています。仕掛け窓から出てくる人形は、17世紀に身を挺して町を救った市長の勇敢な姿。1~2時間おきに窓が開きますので、その瞬間をぜひ見逃さないように事前に時間をチェックしておきましょう。
ちなみにマイスタートルンク(Meistertrunck)は、ローテンベルクの伝統的な酒造り職人の儀式です。この儀式は、新人の職人が一気に醸造した3.5リットルの大ビールジョッキを空けるというもので、腕利きの証を示すために行われてきました。この大ビールジョッキは見た目よりも重量があり、これを一気に飲み干すのは容易ではありません。
儀式の際は、職人が特製の服装をまとい、マイスタートルンクの大ジョッキを肩まで持ち上げた姿勢から、一気に飲み干すところをみんなで見守ります。飲み干せた者だけが名実ともに一人前の職人と認められる伝統があります。
現在でも、ビール醸造所の年に一度の祭りの際に、この伝統的な儀式が行われています。多くの観光客も見物に訪れ、中世から続く酒造り文化に触れることができます。ローテンベルクの代表的な風物詩の一つとして知られています。
ゲオルク噴水
ローテンベルクのマルクト広場に位置する有名な噴水です。
この噴水の中心には聖ゲオルギウス(St.Georg)の騎馬像が立っており、竜を踏みつける様子が描かれています。これは中世の伝説に基づいた作品で、竜は悪を、ゲオルギウスは善を表しているとされています。
噴水の周りには小さな彫像が並んでおり、それぞれが当時の市民の職業や身分を表しているといわれています。例えば裁判官、王侯、農民、修道士などの姿が彫り出されています。
噴水自体は1608年に製作されたもので、ルネサンス期の彫刻芸術の傑作とされています。全体を見渡すと当時の社会の様子が浮かび上がり、マルクト広場の中世の雰囲気を一層引き立てています。
観光シーズンには水が噴き出し、夜には噴水全体が色とりどりのライトアップされるため、ローテンベルクの代表的な撮影スポットとしても知られています。中世の物語が凝縮された芸術作品として、多くの人々を魅了し続けています。
ケーテ・ウォルファルト本店(Käthe Wohlfahrt)
市庁舎のあるマルクト広場から程近く、ローテンブルクの旧市街地でもいちばん賑やかな通りに建つ「ケーテ・ウォルファルト」本店。旧東ドイツ出身の一家は1977年にローテンブルクに移り、ヨーロッパ初、通年営業のクリスマス用品専門店ショップをオープンします。
商品は2万個ほど、その8割はドイツをはじめ、スロバキアなどのヨーロッパの工房で生産されたもので自社デザインのグッズや有名ブランドの商品も多く揃えられています。
現在ではドイツ国内だけでなく世界中から観光客が訪れる人気店となっています。店内はクリスマスの飾り付けやプレゼント用の品々で溢れかえっており、まるで「クリスマスの世界」に入り込んだかのような雰囲気が味わえます。
ナッツクラッカーやロウソク、手作りのおもちゃ、ガラスのオーナメントなど、伝統的で品質の高い商品が多数そろえられています。特にケーテ・ヴォォルファルトのオリジナルデザインのピラミッドやアーチは人気商品です。
店内は年中クリスマス一色に染まっており、季節外れの訪問でも十分クリスマスムードを楽しめます。中世の街並みに溶け込むような外観とインテリアデザインも魅力的です。
ローテンベルクの有名な観光スポットでもあり、お土産を買う人々で常に賑わっています。ドイツのクリスマス文化に触れられる特別な場所として、世界中から注目を集めています。
中世犯罪博物館
ローテンベルクの中世犯罪博物館は、その名の通り中世における犯罪と処罰についての展示を行っている博物館です。
この博物館は旧牢獄の建物を利用しており、中世の苛酷な刑罰の実態を克明に再現した展示が行われています。拷問器具や処刑用具、そして実際に使われていた鉄格子の牢獄なども展示されており、中世の暗黒的な一面を垣間見ることができます。
博物館内では、魔女狩りの歴史や拷問・処刑の手順、犯罪者に与えられた刑罰の種類なども詳しく説明されています。また、中世の裁判制度の実態についても学ぶことができます。
残酷な展示内容ではありますが、中世の生活や価値観を知る上で非常に興味深い体験ができる博物館です。歴史の裏側に光を当てた内容となっているため、多くの観光客から人気の高い施設となっています。ただし、展示内容の暴力的な部分には注意が必要です。
城壁
ローテンベルクを取り囲む城壁は、中世の面影を色濃く残すこの町の重要な構成要素です。
12世紀に建てられた第一次城壁は全長1.5kmほど。 1274年に皇帝ルードルフ1世より、帝国自由都市と認められた後、ローテンブルクの賑わいは第一次城壁内では収まらず、第二城壁へと拡張されその長さ2.4㎞ほどとなります。
城壁の一部は散策路になっており、そこから中世の街並みを一望できるだけでなく、城壁の内側と外側で町の景観が大きく異なることに気づかされます。
また、城壁沿いには多くの庭園や公園があり、緑陰の中を散策できるのも魅力です。まさに中世ヨーロッパの雰囲気に浸ることのできる、ローテンベルクを象徴する存在です。町の防御機能と観光資源の両面で重要な役割を果たしています。
代表的な門
ローテンベルクまとめ
おとぎの国と言われるだけメルヘンな建物だらけだったわね❤️
ほんとカラフルで可愛い建物が多かった!時間余裕ある方は朝から行ってもいいかも❤️
移動と見学にかかった費用
1はDB(ドイツ鉄道)公式より予約をしました。
| 経路 | 予約日 | 利用日 | 費用 |
1 | 【電車・バス】バイエルンチケット ※バイエルン地方鉄道1日乗り放題 | 2023/5/27 | 2023/7/29 | EUR36 当時レート ¥5,527/2名 |
2 | 【飲食】現地売店 白ワイン1 | -(現地購入) | 2023/7/29 | EUR4.99 当時レート ¥783 |
3 | 【飲食】現地売店 シュネーバル2 | -(現地購入) | 2023/7/29 | EUR5.46 当時レート ¥857 |
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