個人手配で4泊5日イタリアのナポリに滞在(3日目はアマルフィに滞在)し、ナポリ市街地、周辺(ポンペイ・アマルフィ)を観光しました。
ナポリはイタリア南部カンパニア州の州都で、約95万人が暮らす大都市です。美しい海岸線と、背後に聳える活火山ヴェスヴィオ山の景観で知られています。
ナポリといえば”ピザ”のイメージの方も多いのではないでしょうか。ピザの発祥地としても有名で、伝統的なナポリピッツァは世界中で愛されています。
ということで今回地元で大人気のピザ屋L’Antica Pizzeria da Michele(アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ)に行った時の写真と共に紹介します。
ナポリ滞在時のモデルコース記事もありますのでナポリに興味のある方はぜひご覧ください。
ナポリで大人気のピザ屋に行ってみた
ナポリピザの歴史
そもそもナポリのピザの歴史は古く、その起源は16世紀頃まで遡ります。当初、ピザは貧しい人々の食べ物で、薄い生地にトマトやチーズ、ハーブを載せた簡素な料理でした。
ピザが世界的に有名になったきっかけは、1889年のことです。イタリア王妃マルゲリータを歓迎するため、ピザ職人のラファエレ・エスポジトがトマト、モッツァレラチーズ、バジルを使用し、イタリア国旗の色を表現したピザを考案しました。これが「ピッツァ・マルゲリータ」の誕生です。
20世紀に入り、イタリアからの移民とともにピザは世界中に広まりました。1984年には、真のナポリピッツァを守るため「真のナポリピッツァ協会」が設立され、2017年には「ナポリのピッツァイオーロの技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ナポリピザの特徴
ナポリピザは、他のピザと区別される独特の特徴を持っています。まず、生地が薄く、縁が高くなっているのが特徴です。この生地は高タンパクの小麦粉、水、塩、天然酵母のみで作られ、最低8時間以上発酵させます。
調理方法も特徴的で、460度以上の高温の薪窯で60〜90秒ほどの短時間で焼き上げます。この結果、外側はカリッとし、内側はもっちりとした食感が生まれます。
トッピングは新鮮で高品質な地元の食材を使用し、シンプルさを重視します。代表的な「マルゲリータ」では、サンマルツァーノ種のトマト、水牛のモッツァレラチーズ、新鮮なバジル、エクストラバージンオリーブオイルを使います。
サイズは個人用で直径約30センチ程度、切り分けずに一枚丸ごと食べるのが一般的です。ナポリピザは独特の味わいと食感を持ち、世界中で愛されています。
L’Antica Pizzeria da Micheleについて
L’Antica Pizzeria da Michele(ランティカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ)は、ナポリにある有名なピッツェリアです。1870年に創業し、5世代にわたって家族経営を続けている老舗店です。
この店の特徴は、極めてシンプルなメニューにあります。通常はマルゲリータとマリナーラ、コサッカの3種類のピザのみを提供しており、これらを完璧に仕上げることに専念しています。伝統的なナポリピッツァの作り方を厳密に守り、高品質の材料と熟練の技術で作られるピザは、多くのピザ愛好家から絶賛されています。
日本にも支店あり
実は私たちも後々知ることとなったのですが、東京恵比寿に支店があることが判明しました。店の雰囲気や価格帯などは異なるかもしれませんが(恵比寿はなんだかとってもオシャレそう..)
ナポリに行くことはできないけど本場の味を味わいたい、食べ比べしてみたい方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ピザの種類について
マルゲリータ(MARGHERITA)
日本人にとっても一番馴染み深いピザかと思います。1889年、ピザ職人のラファエレ・エスポジトによって考案されたこのピザは、当時イタリアを訪れていたサヴォイア家のマルゲリータ王妃に捧げられたことから名付けられました。
マルゲリータピザの特徴は、そのシンプルさにあります。トッピングは、サンマルツァーノトマト、フレッシュな水牛のモッツァレラチーズ、新鮮なバジルの葉、そしてエクストラバージンオリーブオイルのみです。これらの材料は、イタリア国旗の赤、白、緑の色を表現しています。
薄い生地に載せられたこれらの高品質な材料は、高温の薪窯で短時間焼かれることで、独特の風味と食感を生み出します。外はカリッと、中はもっちりとした生地と、新鮮な材料の味わいが絶妙に調和し、シンプルながら奥深い味を楽しむことができます。
マルゲリータピザは、その純粋さと優れた味わいから、ナポリピザの真髄を体現する一品として世界中で愛されています。
マリナーラ(MARINARA)
マリナーラ(Marinara)は、トマトソースをベースにしたシンプルなピザです。具材にはトマト、ニンニク、オレガノ、バジル、オリーブオイルなどが使われ、チーズは使用されません。マリナーラは、イタリアの伝統的なレシピで作られ、ピザの中でも最も基本的なスタイルの一つとされています。
コサッカ(COSACCA)
コサッカは、マリナーラ同様トマトや生地の味がストレートに感じられるピザです。この店では使われている具材が若干マリナーラと違うようでした。
ジュリア・ロバーツ主演の映画にも登場
2010年に公開された映画「食べて、祈って、恋をして」にジュリア・ロバーツ演じる主人公が訪れた店として登場し、世界的に注目を集めました。その結果、常に長蛇の列ができる人気店となっています。
L’Antica Pizzeria da Micheleは、シンプルさと伝統を重んじる姿勢で、ナポリピザの真髄を体現する店として、地元の人々や観光客に愛され続けています。
現地食レポ
※2023年9月6日時点の情報となります。
受付・チケット発券
私たちが行ったのは現地時間15時頃。ランチも終わってすぐに入れるんじゃないかという安易な気持ちで現地に向かったところお店の前には待機する人で大行列でした。入店するには入口のスタッフに声をかけて手書きの番号が書かれたチケットを受け取る必要があります。(ただ列に並ぶだけでは入れないのでご注意ください)スタッフは表に立っていたり、店内にいてなかなか外に出てこないこともあるので外にいない場合は店内に入ってチケットをもらえるように伝えると良いかと思います。
入店・オーダー
実際に入店できたのは15:40分頃だったので30-40分ほど待って入ることができました。チケットの番号が入口上の電光掲示板に表示されるので自分の番号が表示されたら入口でチケットを提示して入店します。
メニューはシンプルに4種類、1つはハーフずつの2種が楽しめるものなので実質3種類とドリンクを選び店員がきたらオーダーします。
食事
メニューの価格のあまりの安さに1枚当たりのサイズが小さそうだから1人1枚食べきれると思い、マルゲリータとマリナラをそれぞれオーダーしました。きたらびっくり!!生地は薄いものの直径30cmほどある巨大ピザがきて衝撃的でした..笑
生地自体は薄くもちもちとしており、シンプルな具材でピザ本来の味を味わうことができます。ピザ生地がとにかく美味しいので本場ナポリピザを味わうなら、ぜひこちらのお店に行ってみてください。
支払い・退店
食べ終わった後は入口で会計を済ませて退店します。薄い生地とはいえ、巨大ピザ2枚を2人で食べてお腹は破裂しそうなくらいに満腹になります。小食の方は2人で1枚でも十分なくらいですがせっかくの機会なのでぜひ複数種類にチャレンジしてみてください。持ち帰りも可能なようなので食べきれない方はお持ち帰りボックスを頼むと良いと思います。
入口では待機している人の列が相変わらずすごかったです。
まとめ
イタリア周遊中、他の都市でもピザを食べる機会はあったのですがナポリピザの特徴である薄い生地のピザに出会うことはなかったので新鮮で、全く違うピザを食べているかのようでした。
ナポリピザの美味しさは忘れることができないわ❤️
また、本場のナポリピザを食べに行きたいね!ぽぽ❤️
ぽぽぽ❤️
飲食店代
| 店名 | 予約日 | 利用日 | 費用 |
1 | L’Antica Pizzeria da Michele マルゲリータ1,マリナラ1,ビール2,チップ(€2含む) | -(現地支払) | 2023/9/6 | EUR20 当時レート ¥3,160/2名 |
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